こんにちは、新潟雇用労働相談センター相談員の小林哲平です。
今年4月に厚労省から新たな履歴書様式例が公表されました(様式例は以下のURLで公表されています)。従来の様式との違いは、性別欄が任意記載になり、扶養家族数や配偶者の有無及び扶養義務の有無、通勤時間の記載欄が削除された点です。
さて、様式例が変更されたことによる実務への影響ですが、新規中卒・高卒予定者といった別途統一書式を使用する必要のある方以外は今後、上記の新たな様式例を使用することが予想されます。そのため、性別の把握が必要な場合に、履歴書の任意記載欄に性別が記載されていないということがあり得ると思われます。
そのような場合は面接等で適切な方法により確認することは可能です。例えば、制度上特定の性別の者を就業させることができない場合や、男女の応募者数を把握したり、女性が相当程度少ない会社において女性を積極的に採用したりする場合などは、その理由を説明し、応募者本人の十分な納得の上で性別の確認を行うということが考えられます。
もちろん、各企業が必要に応じて上記様式例以外の履歴書やエントリーシートなどを活用することも可能です。その場合であっても記載項目次第では、応募者から時代の流れに逆行していると捉えられる可能性もあるため、作成にあたっては上記様式例を参考にしていただき、公正な採用選考の観点から記載項目のご検討をしていただいた方がよいと考えられます。
(厚労省の新たな様式例が公表されているURLです)
https://www.mhlw.go.jp/www2/topics/topics/saiyo/saiyo1.htm
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